彫物名鑑 小松堂

ヤフーのブログから引っ越してきました。 以前のカテゴリーは、そのまま移動されていました。 社寺彫刻、だんじり彫刻や浪花彫物師の彫物および野仏や磨崖仏を紹介します。

2013年01月

新春早々にビジターさんから質問を受けました。
相野的な小松か、小松的な相野か?
 
<三津寺 蟇又>
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この彫物をひと目眺めても、感激もしないが、何しろ文化五年の代物。
よくよく観ると、左右に分かれる波頭が、龍の左右、二ヵ所に観られる。
この波頭、ポッチャンとかドボーンと飛び散った波しぶきをイメージしたものだが、
相野も小松も同じパターンで彫られることが多くある。
 
<柳原>
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これは、小松源蔵による太鼓台欄間部分の波頭である。
波頭上部には、ひねり雲が上から下方に連なるτ形雲が見られる。
この雲形は、今のところ小松系以外に見られていない。
 
<三津寺 門の欄間部分>
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この欄間部分にも、同じく波頭、雲形が見られる。
 
<大道>
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極めつけはこの龍。
 
 

天保十年、大丸百貨店の創業者、豪商下村家が建てた「瀧尾神社」には、
西本願寺唐門を彷彿させる彫物師 九山新太郎による見事豪華絢爛なる彫刻である。
龍、鳳凰、麒麟、唐獅子などの霊獣神獣ものに背中に甲羅を持った犀など、
本殿廻りには、十二支の動物が彫られている。
それらの彫物は、形態に捕らわれことなくユニークな造形である。
 
<手水舎 蟇又>
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<手水舎 木鼻>
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<拝殿前>
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巨大な天蓋の龍
 
<本殿>
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<本殿 側面>
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