新春早々にビジターさんから質問を受けました。
相野的な小松か、小松的な相野か?
<三津寺 蟇又>
この彫物をひと目眺めても、感激もしないが、何しろ文化五年の代物。
よくよく観ると、左右に分かれる波頭が、龍の左右、二ヵ所に観られる。
この波頭、ポッチャンとかドボーンと飛び散った波しぶきをイメージしたものだが、
相野も小松も同じパターンで彫られることが多くある。
<柳原>
これは、小松源蔵による太鼓台欄間部分の波頭である。
波頭上部には、ひねり雲が上から下方に連なるτ形雲が見られる。
この雲形は、今のところ小松系以外に見られていない。
<三津寺 門の欄間部分>
この欄間部分にも、同じく波頭、雲形が見られる。
<大道>
極めつけはこの龍。